次の道を考えた
働く時間はある。
ただ、フルタイムで働くことは難しい、という状況になった。
時間に制限があっても、生活していくためには収入が必要だ。
そう考えたとき、まず頭に浮かんだのは、とても現実的な理由だった。
それなら、有資格の仕事の方が時給はいいのではないか。
最初は、その程度の発想だったと思う。
雇用保険の制度を調べてみた
仕事を辞めてから、雇用保険の制度を調べる中で、
資格取得のために学校へ通うという選択肢が見えてきた。
「専門実践教育訓練給付金」を活用すれば、学費の最大80%が支給される。
この制度を使えば、今の状況でも現実的に資格取得を目指せると分かった。
しかも通学中、生活するための支援金もあるようだ。
対象となる職種を一つずつ見ていく中で、
「保育士」という選択肢に目が留まった。
実際は、雇用保険の制度を利用しない結論に至った。保育士の資格取得ができる学校へ見学に行ったり、話を聞いたりしたが、主に時間的都合から通学が難しいと思ったためだ。試験で資格取得できることを知り、通学できる方法の模索を辞めた。
保育士資格を取りたいと思った理由
理由は、特別なものではない。
子どもたちは、これまで本当に保育園の先生たちにお世話になってきた。
子育てで悩んだとき、何気ない一言に救われたこともある。
保育士という仕事が、社会を支えている職種の一つであることは、疑いようがない。
また、医療的ケアのある子どもが通う事業所で働く、
エッセンシャルワーカーの方々への尊敬の気持ちも大きい。
奉仕の精神だけでは続けられない仕事を、
当たり前のように、誠実に続けてくれている人たちだ。
孤立してしまいそうな私たち家族を、
現実的にも、精神的にも支えてくれた。
子ども達にたくさんの愛情を注いでくれ、
自分だけでは知り得なかった情報や選択肢を、惜しみなく教えてくれた。
ただ働くのではなく・・・
今までの経験の積み重ねの中で、
私の中に「誰かの役に立ちたい」という気持ちが残った。
同時にそれは、
仕事を辞めて「何者でもなくなった」と感じていた自分が、
もう一度社会とつながるための選択肢でもあった。
働くこと自体は、嫌いではなかった。
むしろ、誰かの役に立てたと実感できることが、仕事のやりがいだった。
長い時間は働けなくても、
保育士として、何か社会の役に立てることはあるのではないか。
そんなふうに考えるようになった。
もちろん、不安がないわけではない。
現場の大変さも、責任の重さも、簡単な仕事ではないことも分かっている。
それでも今は、まず一歩踏み出してみようと思っている。
これは、決意表明というよりも、今の自分が考えていることの記録だ。
