【01.保育原理】わが国の保育制度③

これは保育士試験に向けて、独学で勉強した内容をまとめた記事です 

この記事は前回の記事の続きです。前回の記事はこちら 

４．保育所・幼稚園・幼保連携型認定こども園の基準

保育所・幼稚園・幼保連携型認定こども園には、職員配置、職員配置人数、保育時間などに基準を設けています。

①保育所

項目	内容
職員	保育士、嘱託医、調理員（例外的に置かないことができる）
保育士の配置基準	乳児	おおむね3人につき1人以上	保育所には最低2人の保育士が必要
	満1歳以上 満3歳未満児	おおむね6人につき1人以上
	満3歳以上 満4歳未満児	15人〜20人につき1人以上
	満4歳以上児	25人〜30人につき1人以上
保育時間	1日につき8時間を原則とする

②幼稚園

項目	内容
職員	必置職員：園長、教頭、および教諭を置かなければならない ※例外的に教頭を置かないことができる ※「学校保健安全法」では、学校医、学校歯科医、学校薬剤師をおくものとする、と規定されている
	必置職員に加え、養護教諭、養護助教諭、事務職員を置くように努める その他必要な職員を置くことができる
配置基準	1学級あたり専任教諭1人（1学級の幼児数は、35人以下が原則）
教育の期間および時間	・毎学年の教育過程に係る教育週数は、特別の事情がある場合を除き、39週を下ってはならない ・1日の教育課程に係る教育時間は、4時間を標準とする

③幼保連携型認定こども園

項目	内容
職員	必置職員：調理員（例外的に置かないことができる） ※教員については配置基準に記載
	必置職員に加え、副園長又は教頭、主幹養護教諭、養護教諭又は養護助教諭、事務職員を置くように努める
配置基準	各学級ごとに担当する専任の主幹保育教諭、指導保育教諭又は保育教諭（保育教諭等）を1人以上置かなければならない※特別の事情があるときは配置を緩和できる（兼用、代用）
	満1歳未満の園児	おおむね3人につき1人以上
	満1歳以上満3歳未満の園児	おおむね6人につき1人以上
	満3歳以上満4歳未満の園児	おおむね15人につき1人以上
	満4歳以上の園児	おおむね25人につき1人以上
教育・保育の期間および時間	①毎学年の教育週数は、39週を下ってはならない ②教育に係る1日あたりの時間（教育時間）は4時間とする ③保育を必要とする園児の教育および保育の時間（満3歳以上児の園児はここに②の教育時間を含む）は、1日8時間を原則とする

過去問ではどんな問題が出題されている？

関連問題

「児童福祉法」の条文「第 39 条　保育所は、保育を必要とする乳児・幼児を日々保護者の下から通わせて保育を行うことを目的とする施設（利用定員が 20 人以上であるものに限り、幼保連携型認定こども園を除く。）とする。」について、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを１つ選びなさい。（令和７年保育士試験（後期））

1. Ａ　「保育を必要とする」要件は保護者の就労のみである。
2. Ｂ　「乳児」とは３歳未満児である。
3. Ｃ　「利用定員」が 20 人未満である施設の一つとして、小規模保育事業によるものがあげられる。
4. Ｄ　「幼保連携型認定こども園」で職務に従事する保育教諭は、保育士登録を必要としない。

（組み合わせ）
　　Ａ　Ｂ　Ｃ　Ｄ
１　○　○　✕　✕
２　○　✕　○　○
３　○　✕　✕　○
４　✕　○　○　✕
５　✕　✕　○　✕

補足・・・令和７年保育士試験（後期）、保育原理、問6を確認 

参考にしたテキスト：この1冊で合格! 桜子先生の保育士 必修テキスト 上
私は2026年度版を購入。最新の制度なども反映されていて、わかりやすいテキストです